マンション維持修繕技術者試験 08-14
【問題14】鉄筋コンクリート造の補修について述べた次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.中性化抑止処理には、水酸化カルシウムを主成分とする薬剤塗布により、中性からアルカリ性に回復させる工法がある。
2.鉄筋の露出箇所の補修で、鉄筋の錆を除去したあとに塗布する防錆塗料には、合成樹脂調合ペイントが使用される。
3.塩害処理としては、塩害防除用防錆剤の塗布含浸により、鉄筋表面に不動態皮膜を生成し鉄筋を腐食から守る工法がある。
4.鉄筋の露出箇所で、鉄筋のかぶり厚さが確保できないときは、鉄筋埋込み接着工法で補強する。
■ANS 3
①主成分は水酸化カルシウムではなく、リチウムシリケート(太平洋マテリアル・リフリート工法、田島ルーフィング・リバンプ工法)
②防錆塗料はエポキシ系・ウレタン系塗料やポリマーセメントペーストのほか、リン酸塩系や有機酸を含むさび転換塗料がもちいられる
④周辺をはつり、鉄筋を所定のかぶり厚さが確保できる位置まで叩きこむ