マンション維持修繕技術者試験 07-32

【問題32】マンションの配管材料の劣化現象に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.給湯管にステンレス管を用いる場合は、使用温度が高いことから塩素イオンに注意が必要である。

2.鋼管を使用した雑排水管の劣化としては、特に高濃度の油脂分の堆積による排水管下面の全面腐食があげられる。

3.銅管の腐食劣化の一つに潰食があるが、その原因はろう付け時のバリ等の除去不足などにある。

4.汚水管に使用される鋳鉄管は、他の材料に比べて耐食性は高いが、使用環境によっては黒鉛化腐食が直管・継手部に発生し、材料強度の低下をもたらす。


■ANS 3 ×


潰食とは、銅管の表面上の保護被膜が過大な流速、気泡のまき込みや流れの乱れによって機械的に削り取られる現象です。 腐食面に腐食生成物がみられず、馬蹄跡状の腐食形態を示し、水の下流側に向かって深く侵食されるのが特微です。