マンション維持修繕技術者試験 09-23

【問題23】各部位の第1回目防水改修工事に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.アスファルト防水保護押えコンクリート仕様の屋上の改修工事では、騒音・振動・塵埃・環境問題等を考慮して、押えコンクリートを撤去せずに押えコンクリート上部への新規防水施工を計画する。

2.アスファルト防水保護押えコンクリートの上にタイルが張られているルーフバルコニーの改修工事では、漏水の恐れがあるためタイル撤去を前提とした防水工法を選定しなければならない。

3.床面に塩化ビニル樹脂系シートが施工されている開放廊下の改修工事では、既存の接着性の高い塩化ビニル樹脂系シートを残したままで、かぶせ工法による防水工事の工法を選定する。

4.ウレタン塗膜防水が施工されている屋根の改修工事では、改質アスファルト系トーチ工法のかぶせ工法を選定する。


■ANS 1


②アスファルト防水工法保護仕様の場合(屋上・ルーフバルコニーのケースにおいて)、保護仕様の撤去作業に伴う騒音、振動、じんあい、建設廃材等の発生、並びに防水部分以外の余分な費用と漏水リスクが高まる等の問題が山積するため、既存防水の上に改修防水層をかぶせる工法を採用せざるを得ない例がほとんど。

③塩化ビニル樹脂系シートはかぶせ工法を適用できない。

④ウレタン塗膜防水に改質アスファルト系トーチ工法のかぶせ工法は適さない
基本的に、ウレタン塗膜防水は「絶縁」のシート工法か、ウレタン塗膜でしかかぶせができない。