マンション維持修繕技術者試験 10-22

【問題22】建物塗装面の劣化現象及び調査診断に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.白亜化とは、仕上げ材表層の樹脂が紫外線、雤水、熱などの外力により分解し、粉状となる現象である。

2.エフロレッセンスとは、仕上げ下地の可溶成分がひび割れ等から析出して、大気中の二酸化炭素と反応し、難溶性白色物質となって塗装表面に沈着する現象である。

3.コンクリート取り合い部の塗装鉄鋼材のさびは、鉄鋼面に塗装されている合成樹脂ペイント等の耐アルカリ性が低下することに起因しており、コンクリートのアルカリ成分と塗膜中の油分とが鹸化(けんか)反応を起こしてさびが進行する。

4.複層仕上げ塗材の塗膜付着強度試験の判定基準は、1.0 N/m㎡を全般の目安としている。

■ANS 4

塗膜の付着強度は建研式の接着力試験器で測定しますが、塗膜の種類ごとに強度の基準は異なります

複層塗材C 0.5N/mm2
複層塗材CE 0.5
複層塗材Si 0.7
複層塗材E 0.7
複層塗材RE 1.0
複層塗材RS 1.0

防水形複層塗材CE 0.5
防水形複層塗材E 0.7
防水形複層塗材RE 1.0
防水形複層塗材RS 1.0

複層塗材=吹き付けタイル

C セメント系
CE 
Si シリカ系
E アクリル系
RE エポキシ系
RS エポキシ溶液系