マンション維持修繕技術者試験 11-22

【問題22】アスファルト防水に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.防水工事用アスファルトは、工事現場で280℃程度に加熱溶融して使用する。

2.防水工事で使用するアスファルトは、天然アスファルトである。

3.防水工事で使用する通称ストレッチルーフィングとは、JISの名称であるストレッチアスファルトルーフィングフェルトのことである。

4.アスファルト防水工事には、改質アスファルトシートを併用する仕様もある。


■ANS 2

アスファルト防水層とは、工事現場で加熱溶融したアスファルトを用いて、数枚(通常3枚)のアスファルトルーフィング類を順次密着積層し防水層を形成するものである。

アスファルトは元来は石油精製過程で残った廃棄物的なものであったが、道路舗装や防水に有効であることが判明してから、工業材料として取り扱われるようになったものである。

アスファルトルーフィング類は、有機天然繊維(主として古紙)の原紙にアスファルトを含浸・被覆した「アスファルトルーフィング」、合成繊維不識布製の原反にアスファルトを含浸・被覆した「ストレッチルーフィング」並びに合成高分子系改質剤で改質したアスファルトを繊維質シート等で補強した「改質アスファルトルーフィング」が主なもので、その他にそれらを加工したルーフィングもある。