マンション維持修繕技術者試験 11-15

【問題 15】劣化診断に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。


1.ALCパネルの調査診断及び修繕計画の際には、取り付け工法を把握する
ことが必要である。

2.空洞、ジャンカ等の欠陥部の測定は、紫外線等を用いた測定器が使われる。

3.塩化物イオン量の分析方法には、採取材料を蒸留水で溶解して塩化物イオ
ンを測定する方法と、50℃の温水で可溶性塩化物イオンを抽出して分析する
方法とがある。

4.アルカリ骨材反応によるひび割れは、収縮性のひび割れであり、一般的に
は亀甲状となる。

■ANS 1


②P169
空洞、ジャンカ等の欠陥部は、躯体打設時点で障害が発生することがあるが、そのほとんどが補修、仕上げが施されているため目視では判断がつきにくい。測定に関しては、超音波等を用いた測定器が使われる。
※超音波試験機
※超音波式コンクリート品質試験機

③塩化物イオンの簡易分析方法…
試料を20g計量し、50℃の温水を20ml計量した容器に加えて撹拌した後、1時間静置する。その後、上澄み溶液に塩化物測定器を入れ、可用性塩化物イオン量を測定する。尚、塩化物量測定器としては、モール法に基づいた試験紙で、(財)国土開発技術センターの技術評価を受けたもの(カンタブ等)を使用する。

④収縮性 → 膨張性