マンション維持修繕技術者試験 06-17

【問題17】コンクリ−トのひび割れ補修に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.自動低圧式エポキシ樹脂注入工法に用いるエポキシ樹脂は、可使時間の長い低粘度のものである。

2.Uカットシ−リング材充填工法ではつる溝は、幅10㎜深さ15㎜程度である。

3.ひび割れ部ポリマ−セメントペ−ストすり込み工法は、幅が狭く挙動が尐ないひび割れを補修する工法である。

4.ひび割れ部シール工法で用いるシーリング材は、 JIS A 5785に規定するシリコーン系シーリング材である。

 
■ANS 4 ×


シール工法とは、外壁のコンクリートやモルタルに入った亀裂を、パテ状エポキシ樹脂や可とう性エポキシ樹脂を用いて、亀裂の上に被せる(シールする)工法です。比較的軽度の亀裂に用いられます。


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ひび割れ部シールは、ひび割れ幅が主に0.2mm未満の微細なひび割れを修繕する工法であり、ひび割れ部ポリマーセメントペーストすり込み工法では、動きのほとんどないひび割れについて、ポリマーセメントペーストや複層仕上げ塗材主材・エポキシ樹脂パテ等をひび割れにすり込むように充填し補修する。
ひび割れ部シール工法は、動きが大きい場合に用いられ、可撓性エポキシ樹脂を幅10mm、厚さ2mm程度に塗布する。表面塗装を行う場合は、シール塗布直後にけい砂を散布し粗面にしておく。