マンション維持修繕技術者試験 09-30

【問題30】地球環境問題に配慮した環境共生住宅について、次のA群の項目と関連性のあるB群の組合せのうち、最も不適切なものはどれか。


■ANS 3×


●中水道(ちゅうすいどう)とは、生活排水や産業排水を処理して循環利用するものを指す。雑用水とも呼ばれる。その用途は具体的には水洗トイレの用水、公園の噴水など、人体と直接接しない目的や場所で用いられる。

●エコマテリアルは、エコマテリアル・フォーラムによって提唱されている概念で、「優れた特性・機能を持ちながら、より少ない環境負荷で製造・使用・リサイクルまたは廃棄でき、しかも人に優しい材料(または材料技術)」を指す。

省エネルギー
太陽光発電や高断熱工法、天水の積極利用、敷地内における樹木の計画的配置と効果的な換気により、環境負荷を抑えた形での電気や水の利用が可能となる。


周辺環境との調和
エアコンの普及以降、家屋の内部環境は外部環境と切り離してコントロールするという考え方が一般的であったが、環境共生住宅においては、周囲の自然環境と家屋内部の環境を効果的に調和させるという考え方が採られる。


室内環境
環境共生住宅は、竪穴式住居のように単に環境負荷が低いだけの住宅ではなく、地球環境や周辺環境への配慮と快適な室内環境を両立させるものである。例えば健康な成人だけでなく、乳幼児や障害者、老人にとっても安全で使いやすい設計を採用したり、天然素材の使用によってシックハウス症候群を防いだり[6]、無塗装の天然木を使うことで調湿効果を発揮させたりといった工夫が提案されている。


コミュニティの創造
環境共生住宅の中にはコーポラティブハウス方式で建設されるものもあるが、こうした環境共生住宅の中には、住民による緊密で良好なコミュニティが形成される事例もある