フリーレントってなんぞ?

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近頃、住宅の賃貸借でもフリーレントを見かけるようになりました。
欧米では、以前からオフィス市場でテナント確保方策として
フリーレントや引越し費用貸主負担などが行われてきました。
少し前、英国ロンドンのシティと呼ばれるビジネス街のオフィスで
日本企業の支店が1年間のフリーレントで入居したという報道がありました。
さて、フリーレントと言うと、借主にとってお得な話に聞こえますが、
実際には必ずしもそうではないようです。
当機構に寄せられる相談でもフリーレントに関する事例が増えています。
例えば、「1か月のフリーレントで入居したが、1年間解約禁止条項があるため、
都合により退去したくてもできない。」
「すぐに契約すれば1か月のフリーレントの特典がもらえると言われて、
部屋を見ないで契約したが、入居して見たら不具合がひどくて住めない。」等々・・
事情によっては宅地建物取引業法違反になりかねないきわどいやり方が
行われているようです。
住宅賃貸借をめぐる新たな大問題にならないよう、
関係者には留意していただきたいと思います。