マンション維持修繕技術者試験 08-42

【問題42】マンションの電気設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.照明器具の改修をする際の照度は、照明学会技術指針における保守率、反射率を考慮すれば、基準照度より2〜3割程度低くすることができる。

2.借室を持つマンションで幹線の増容量を行う場合、変圧器の増設又は入れ替えは電力会社の負担で行われ、引込開閉器盤以降の工事は管理組合側の負担となる。

3.エレベーターホールや共用廊下等長時間点灯する部分のダウンライトを、白熱球からコンパクト蛍光灯に交換すると省エネルギー効果が大きい。

4.工事で発生する廃棄物のうち、PCB使用機器や蓄電池、蛍光灯などは、有害廃棄物として処理方法に注意しなければならない。


■ANS 1


保守率は、証明設計する際に、一定時間経過後においても所要の明るさが確保できるよう、事前の計算に影響を含めて置かなければならない項目であり、その値に応じて初期には所要の照度よりも高い照度に設定して置かなければならない。そのため、照明器具の点灯初期段階では、一般的に設計照度より2〜3割程度高くなる。これを初期照度という。